匹田ゼミの研究

匹田ゼミでは、学部生の特別研究、大学院博士前期課程、後期課程において研究指導をおこなっています

ねらい:社会の問題の所在を明らかにし、論理的に解決策を見出す

手法:文献調査、参与観察、定量/定性調査、プロトタイピング

主な研究対象

記憶と想起

匹田ゼミとしては、新しいジャンルです。人々の記憶、社会的記憶と、それを風化させないための、儀式やコミュニケーション。それらを語り手、送り手だけではなく、情報の受け手の側の想起と、想起を促す操作について検討をしています

地図のデザイン

紙の地図や看板の地図のデザインについて、都市のわかりやすさ、回遊のしやすさを意図した地図を追求しています。その土地に固有の色や文字種、地図と人間が出会う時のコミュニケーションデザイン、住民がその地を語り合うことなど、望みは大きいです

博物館のメディア性・展示物と来館者の相互作用

科学館や郷土資料館などを対象に、館をメディアと捉え、来館者の体験を分析し、よりよい学習空間、学習環境を提案します。理解し納得することのメカニズムのモデル化に取り組み、人々の感動の一端を演出できることが目標です。
科学が好きなのに、理系の勉強は嫌い、という人を少しでも減らすために、科学コミュニケーションの方法論を模索しています。またそのための人材育成(サイエンス・コミュニケーター)をおこなっています
この数年のフィールドは、平山郁夫美術館(尾道市瀬戸田町)、広島市子ども文化科学館(広島市)、平和記念資料館(広島市)などです。

リスク・コミュニケーション

自然災害が多い我が国において、被災の経験を教訓として共有していくことは、重要です。災害がおきても被害を最小限に留めるためには、(被災の記憶ではなく)教訓が風化しないように日常生活の空間と行動のなかで、リスクについて考える機会を増やすこと、そして住民の意識の高低に関わらず、教訓が共有できるような仕組みや空間を実現していくことが目標です。小学生を対象としたスマホ教育についても「かるた」を用いた教育法の実践的な研究を続けています。

都市の魅力

都市のアイデンティティ、居心地の良い場所の創出、文化活動の持続性などを軸として、広い意味での都市観光のあり方を模索しています